内臓脂肪と高脂血症

高脂血症」は、内臓脂肪が溜まって起こる 「メタボリックシンドローム」の要素の一つで、
内臓脂肪に関係しているのは、「中性脂肪」と「善玉コレステロール(HDL)」です。
(*本文は下の方にあります)


■低HDLコレステロール血症

内臓脂肪の蓄積が低HDLコレステロール血症を引き起こす

空腹になって、体がエネルギーを必要とするとき、「脂肪細胞」「遊離脂肪酸」などに分解されて、 肝臓に運ばれます。遊離脂肪酸は、肝臓で「中性脂肪」に合成されますが、脂である中性脂肪は、 水分が主成分である血液に溶け込むことができません。 そこで、たんぱく質などと結びついた「VLDL」という形になって、血液中に放出されます。 ただし、「VLDL」はそのままの形ではエネルギーとして利用できないため、 今度は、脂肪細胞で作られる「リポたんぱくリパーゼ」という酵素によって分解されます。 このVLDLが分解されて、全身にコレステロールを供給する悪玉の「LDL」や、 血管壁のコレステロールを除去する善玉の「HDL」が作られます。

内臓脂肪が過剰に溜まっていると、肝臓へ送られる遊離脂肪酸の量が増え、VLDLの量も増えます。 さらに、リポたんぱくリパーゼの働きが低下するため、VLDLがうまく分解されないまま、 血液中に溜まってしまいます。 VLDLには、多量の中性脂肪が含まれているので、それだけで血液中の中性脂肪値が高くなります。 また、VLDLがうまく分解されないため、HDLも十分に作られなくなります。

このようにして、内臓脂肪の蓄積は、中性脂肪が多く、HDLが少ないタイプの高脂血症 「低HDLコレステロール[HDL−C]血症」を引き起こしてしまいます。


●動脈硬化に対する影響

「LDLコレステロール」が悪玉と呼ばれるのは、血管壁に入り込み、動脈硬化を引き起こす原因になるからです。 しかし、LDLが一定以下の量であれば、HDLが血管壁に溜まったコレステロールを 運び出してくれるので、 血管壁は健康に保たれます。 ところが、内臓脂肪が過剰に溜まっていると、通常のLDLよりサイズが小さく、 血管壁に入り込みやすい”超悪玉”の「小型LDL(VLDL)」がたくさん現れてくることがわかっています。 しかも、内臓脂肪が溜まると、善玉のHDLが減るため、血管壁に溜まったコレステロールをうまく取り除くことができません。 そのため、血管壁にどんどんコレステロールが溜まり、やがて、「アテローム(粥種)」と呼ばれる、 ジュクジュクとした塊ができて、血管の内腔を狭くしてしまいます。 アテロームが何らかの原因で破裂すると、そこに血栓が付着して、血管を完全に塞ぐことがあります。 それが心臓で起これば「心筋梗塞」、脳で起これば「脳梗塞」という、命に関わる病気を発症することになります。


●内臓脂肪を減らすには・・・・・

内臓脂肪が蓄積する原因は、次のような「不適切な食生活」と「運動不足」にあります。

このような生活をしていると、「内臓脂肪が蓄積」します。 したがって、内臓脂肪を減らすには、このような生活の反対の生活をすればいいわけです。