子供のメタボリックシンドロームを予防する運動法

子供メタボリックシンドロームを予防するためには、食事に気をつけるほか、 積極的に運動を行なって、内臓脂肪を減らすことが必要です。 ただし、成人のメタボリックシンドローム対策に適しているとされる筋力運動は危険です。
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■子供のメタボを予防する、基礎代謝を上げる運動

子供には、軽量負荷レジスタンストレーニングが効果的。

体内のたんぱく質代謝の中心は筋肉で、全身のたんぱく質の50%以上が筋肉にあります。 したがって、子供など、たんぱく質合成の活発な年代では筋肉組織の発達が最も顕著です。 しかし、それが不活発化する中年以降では、筋肉の減量と筋力低下が強く認識されます。 そこで、筋肉を中心に体たんぱく質合成を活発化することが、基本的メタボリック予防対策になりますが、 それにはレジスタンス運動が有効です。一般にはウェイトトレーニングといわれる運動ですが、 重量の負荷を与えながら筋肉を繰り返し伸縮させる運動です。

しかし、中・高校生、成人が使うような数kgの重量を子供たちに使わせるような運動はかえって筋肉・骨の発育発達に マイナスになるばかりでなく、危険でもあります。そして、ヘビーなウェイトを使うレジスタンス運動は、 基礎代謝の増大にあまり貢献しない筋肉ばかり増やすので目的に合いません。 すなわち、基礎代謝は酸素消費量で測定されますが、筋肉には有酸素エネルギー代謝能力の高い赤筋(タイプT)と 無酸素エネルギー代謝中心の白筋(タイプU)があり、基礎代謝に貢献するのは赤筋です。 この2つのタイプの比率は遺伝と幼年期の自律神経系活動などで決まっており、 本質的にその比率は変わらないとされています。

しかし、白筋にはUaとUbの2種類があり、 Ubは白筋そのものですが、Uaは赤筋の性質を持ち、この2種類の白筋は相互変換が可能です。 一般にヘビーウェイトトレーニングはUbの比率を高め、軽量の負荷を使うレジスタンス運動 (ダンベル体操や加圧レジスタンス運動)のようなインターバルトレーニングと同じ効果を持つ運動は、 Uaの比率を高めます。その証拠に、軽量負荷レジスタンストレーニングでは基礎代謝の増大を確認できます。

運動不足による基礎代謝の低下が心配される子供は、筋肉作りを促す軽レジスタンストレーニングを 15分づつ1日2回(朝と夜)実行して、筋肉量を増やしながら有酸素エネルギー代謝能の高いUaタイプの筋肉を増量し、 基礎代謝増大に励むことが、体脂肪蓄積を防止し、メタボ予防に有効です。