メタボ対策の食事療法「ついつい食べてしまうことへの対策」

テレビを見ているときなど、テーブルの上にお菓子がのっているのが目に入る。 そんな状況では、肥満者はついそのお菓子に手が伸びてしまうものです。 その「つい」をなくすことが、減量にとっては大切になります。
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■知らない間に太る環境とは?

肥満者は刺激に弱い

頑張って減量しようとしていても、目の前に自分の好きなものがあると、ついつい食べてしまうのが人間です。 「コタツやテーブルの上に、いつでも食べることができるように菓子類が置いてある」 「冷蔵庫の中にはいつでも飲めるようにビールが冷やしてある」などは知らない間に太る環境といえるでしょう。 冷蔵庫の食品の詰め込みすぎは、冷気の巡りが悪くなる上に、何処に何があるかがわからず、 電力の無駄遣いになるといわれています。ところが、肥満者は冷蔵庫の中を一杯にする傾向があります。 もしかすると「太る冷蔵庫」「痩せる冷蔵庫」というものがあるのかもしれません。

最近、機能的MRIを用いた脳機能の研究からおもしろい研究結果が得られています。 この研究では、ケーキの写真と同じ大きさの積み木の写真を肥満者と正常体重者にみせ、比較しています。 肥満者はケーキの写真を見ると、視覚野と前頭葉が正常体重者に比べ大きく反応します。 肥満者は正常体重者に比べると、おいしそうな食品を見ただけで食べたくなる気持ちが高まるのかもしれません。 例えば、正常体重者は空腹になってから食事を開始し、満腹になると食事を終了させます。 ところが、肥満者は空腹でないにもかかわらず、目の前においしそうなものがあると食べ始めます。 おいしいものは別腹といって食べるのがそれに当たります。 また、肥満者はお皿の上に食べ物がなくなるまで食べる傾向があります。 すなわち、食べたくなる刺激がなくなるまで食べ続けるのです。 肥満者と正常体重者の違いは、食べるスピードだけでなく、刺激に弱いことも関係しているのかもしれません。


●刺激に弱いかどうかをチェック

具体的にチェックリストを用いて、食べたくなる刺激に弱いかどうかをチェックしてみるのもよいかもしれません。 「焼肉やたこ焼き屋の前を通ると、その匂いでつい食べたくなる」「家族の残したものを”もったいない”といって食べる」 場合には、自分でも満腹であることはわかっていても言い訳しながら食べているわけです。 翌日が生ごみの日でないと、魚料理は残さず食べてしまう肥満者もいます。また、「空腹時に買い物をすると ついつい買いすぎる傾向にある」「安売りがあると余分に買いだめする」「2つ3つまとめて買うと安くなるものを 多めに買ってしまう」人が太りやすいということを理解してください。 バイキングなどでは料金を払った分だけは食べたいと思う人も太りやすいものです。 中年肥満女性の集団を見ていると、食べられる分だけでなく、余分に取ってくるのをよく見かけます。 それをきれいに片付けるので太ってしまうわけです。

  • 美味しそうなものが目に入ると食べたくなる
  • いいにおいがすると食べたくなる
  • 家族が残したものを「もったいない」といって食べる
  • 「デザートは別腹」といって食べる
  • 空腹時に買い物をするとついつい買いすぎる
  • 美味しそうなものがあるとつい買ってしまう
  • 安売りがあるとついつい買いすぎる
  • 冷蔵庫の中は、隙間がないほどいっぱいである
  • テレビを見ながら食べる習慣がある
  • 立食パーティーやバイキングのときはついつい食べすぎる

●食べたくなる刺激を減らす工夫は?

ついつい食べてしまうタイプの人は、目の前にある食べ物を食べないように我慢すると ストレスがたまってしまうので、食べたくなる刺激を減らすようにすると方法がよいでしょう。 たとえば、次のようなことが刺激を減らす工夫になります。

  • 菓子類を見えないところに置く
  • 家族の人にお土産を買ってこないように頼む
  • 自分が食べる分だけ盛る
  • 自分の分が食べ終わったら食器を片付ける
  • テレビを見ながらの「ながら食い」をやめる
  • 空腹時に買い物をしない
  • 買い物のとき、買い物リストを作り、それ以外のものを買わない
  • 財布の中には買い物に必要なお金しか入れておかない
  • 冷蔵庫の中には必要なもの以外を入れておかない

また、間食をしたら30分のウォーキングなど、罰を与えるという方法もあります。 そのほかにもさまざまな方法があると思いますが、 刺激を減らして、食べたくなる気持ちをコントロールすることが減量には重要です。