グリスリンA



■「グリスリン」とは?

高血糖症・高脂血症・高血圧症に有効

「グリスリン」は、私たちにもなじみの深いマイタケから見つかった糖タンパク成分で、 米国では「SX−フラクション」 とも呼ばれています。グリスリンがインスリン抵抗性を改善させる効果は、 米国のFDA(食品医薬品局)からIND(臨床試験実施の許可)を受けている企業が行った試験で確認されています。 試験では、糖尿病(U型糖尿病)で薬物治療を受けている19人の患者に、グリスリンの粒食品を12週間摂ってもらい、 空腹時血糖値やヘモグロビンAlc、血中インスリン量などの変化を調べました。 ちなみに、ヘモグロビンAlcとは、赤血球中のヘモグロビンがブドウ糖と結びついたもので、過去1〜2ヶ月間の 血糖値の推移を知る上で非常に重要な数値です。通常、ヘモグロビンAlcは非常に下がりにくいため、 これが下がるということは、グリスリンが高血糖にかなり有効であることを示します。 そうして試験を行った結果、8週目には空腹時血糖値やヘモグロビンAlcが有意に低下し、それに伴って、 過剰だった血中インスリン量も減少したのです。高い血糖値と過剰だった血中インスリン量が同時に減少するということは、 細胞に対してインスリンが正常に作用し、その結果として血液中にだぶついていた糖が細胞に取り込まれ、 消費されたと推測できます。つまり、グリスリンの摂取によって、インスリン抵抗性が改善されたと考えられるのです。


●米国の名門大学が効果を続々実証

グリスリンの研究は、日米の多くの研究者によって行われており、インスリン抵抗性以外にも、 メタボリックシンドロームにおけるさまざまな症状を改善させる効果が確認されています。 例えば、メタボリックシンドロームの提唱者の一人として有名な、米国ジョージタウン大学のハリー・ブルス教授の 研究グループは、ネズミを使った次のような実験を行い、グリスリンの効果について報告しています。
実験では、先天的に肥満でインスリン抵抗性を持ったネズミを2グループに分け、一方には普通のエサを、 もう一方にはエサにグリスリンを加えて与え、それぞれの血糖値・血圧・体重の変化などの変化を調べました。 すると、普通のエサを与えたグループでは成長と共に血糖値・血圧・体重などが上昇したのに対し、 グリスリンを与えたグループでは、それらの上昇が明らかに抑えられたのです。
また、米国のニューヨーク医科大学では、グリスリンを用いた臨床試験が行われています。 試験では、糖尿病の患者5名に、通常の治療薬とともにグリスリンの粒食品を摂ってもらい、 空腹時血糖値の変化を調べました。すると、血糖値が有意に低下し、それまで服用していた治療薬を中止できた 例も出たのです。


■グリスリンの摂取目安量

グリスリンの摂取は1日50〜60mgが目安

上に述べたように、グリスリンはマイタケ特有の成分です。つまり、マイタケを食べれば、グリスリンを一応は補うことが できます。グリスリンは水溶性なので、マイタケを味噌汁やスープの具にして汁ごと摂れば、グリスリンを余さず補えます。 ただ、メタボリックシンドロームの改善には、この補い方では少々心もとないかもしれません。 というのも、マイタケに含まれているとはいえ、グリスリンはあくまで微量成分だからです。 そのため、マイタケを食事で摂ることで摂取できるグリスリンの量には限界があります。 メタボリックシンドロームの改善を目的とする場合は、市販されているグリスリンを配合した サプリメントを利用するのが一番です。グリスリンは1日に50〜60mg補うのが一応の目安とされています。 サプリメントのパッケージにグリスリンの含有量が記されているので、それを参考にしてください。 グリスリンは食間に摂るのが有効と考えられます。朝食と昼食の間、あるいは昼食と夕食の間という具合に摂るのが いいでしょう。グリスリンと一緒に摂ってはいけないものは特にありませんが、薬を処方されている人は、 医師と相談の上で、薬と並行して摂ればいいでしょう。